京都の段ボール屋ブログ

工場見学

Staff ブログ
コルゲーター全体写真

全国段ボール工業組合連合会HPより引用

初めは、英国のシルクハットの中芯として使われ始めた段ボールが、今では海外輸送にまで耐えうる強度のものまで大量に生産されるようになっている。。。

すごいなあ~と感心しながらも、ずっと気になっていた原紙から段ボール箱になるまでの工程を昨日実際に見せていただける機会に恵まれました。

工場は異物が混入しないように、カメラはもちろん、筆記用具もすべて持ち込み禁止。貴重品もロッカーに預けます。現場に入るまでに自分についているほこり等を吸い取るため、衣服用掃除機を20秒かけ、その後、手洗い20秒、シャワーキャップにマスク、白衣、足バンド着用し、さらにエアーシャワー室を通り、風圧で再度埃類を取り除き、ようやく工場内に足を踏み入れることができました。

写真をお見せすることができないのが残念ですが、ただただ圧巻。。。。。

平らな段ボール原紙が波型になり、コルゲーターでライナーという板紙と貼り合わせられ片段といわれる片方だけ貼り合わせられたものになり、最後にもう片方を貼りあわせ、板紙に波型がサンドイッチされた形で段ボールシートが完成する。ほとんどの工程はコンピューターで管理されていますが、最後の検品は手作業でした。

ここから段ボール箱になるまでには、もう一工程ありますが、段ボール箱、そして貼り箱、それぞれ規模、作業の違いはあれど、まったく形のないものから順を追ってひとつの形が形成されていく様子は、どちらも同じ。

ここにも大きなドラマがありました。

そして、最後に頂いた名刺は、広島市平和記念公園の「原爆の子の像」に捧げられた折り鶴から作られた再生紙でできたものでした。年間約一千万羽(約10トン)集まるといわれる折り鶴。その折り鶴に託された思いを昇華させる活動として、一つ一つ大切に手作業で分別した折り鶴を釜でパルプ化、そして再生紙として利用しているということでした。自分が、そしてこどもたちが、修学旅行の時に捧げた折り鶴もこんな形で時を~思いを~つないでくれていると思うと名刺を受け取ったときの気持ちがホッ。。と、温かいものになりました。

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